UXリサーチに心理学を使ってみた!
UXリサーチの手法の一つである、インタビューについて紹介します。
このインタビューという手法は、私が大好きな手法の一つで、ユーザーとの対話を通じて、ユーザーが達成したいことや回避したいことを明らかにしていきます!
こんな素敵なインタビューに心理学のスキルを追加することで、よりよいインサイトを得ることができると思ったので、早速ユーザーインタビューで心理学のスキルを使ってみました。
使った心理学のスキル
- ラポールの形成(NLP/コーチング)
- 傾聴(NLP/コーチング)
- ミラーリング(NLP)
- 感情推定(FACS)
主に、これらのスキルをインタビューで使用しました!
なぜ、これらのスキルを使ってみたかというと、私がここ数年かけて取得したスキルだからです。
そして、UXリサーチに取り入れることで、よりユーザーインサイトを明らかにできるのではないかと思ったからです!
ラポールの形成
ユーザーと信頼関係を構築する!
元々、インタビューをする時はユーザーと信頼関係を構築することを心がけていましたが、声の大きさ・トーン・姿勢・動作を合わせることで、短時間で信頼関係が構築できるようになりました。
傾聴
ユーザーの話を、興味を持って集中して聞く!
インタビューをしていると、次の”質問はどうしよう”とか、”時間が残り何分あるか”など、集中しているようで集中していないことがあります。
心から、ユーザーの話に興味を持って、集中することで、自然と聞きたいことが次から次へと湧いてきます。
そして、ユーザーも本心を話してくれるようになりました。
やはり、インタビュアーの態度はユーザーに伝わりますね。
ミラーリング
自分の座っている姿勢、動作、呼吸などをユーザーに合わせる!
つまり、相手の非言語情報をまるっと真似します。
こうすることで、無意識レベルで信頼できる人だと感じてもらえます。
さらに、姿勢や呼吸などを真似することで、ユーザーが感じていることが何となく分かります!
“緊張しているな”とか”何か焦っている”とかわかれば、その原因を取り除くことで、良いインタビューが可能になります!
感情推定
ユーザーの感情を表情から読み解きます!
FACSとは、表情筋の動きをコーディングするスキルです。
といわれても、わかりにくいと思うので、簡単に言うと相手の感情を表情から推測するスキルです!
”もしかして、本音を言っていないのではないか!?”とかを表情から読み解くことができます。
本音を言っていない可能性のある回答には、後でわかるようにマークをつけておきます。
実際にインタビューをした感想
私は、ある程度の信頼関係が構築されるまでは、クローズドクエスチョン(YES/NOで回答できる質問)で緊張をほぐしてから、オープンクエスチョン(YES/NOで回答できない質問)に移行するのですが、ユーザーとの信頼関係がすぐに構築できたことで、早い段階でオープンクエスチョンに移行することに成功しました。
結果として、メインのインタビュー時間を長く確保することができました。
(ラポールの形成)
また、ユーザーが感じていることや感情が推測できたことで、質問の意図が伝わっているか怪しいと思った時は、説明の追加や言葉を変えてもう一度質問をすることができました。
これによって、質問の意図を正確に伝えることができました。
(ミラーリング・感情推定)
最後に、ユーザーの話に、興味を持って、集中してして聞いたことで、ユーザーがたくさん話してくれました!
なにより、ユーザーがとても楽しそうに話してくれたことが印象に残っています。
やっぱり、誰でも自分の話に興味を持って、真剣に聞いてもらうと嬉しいですよね。
(傾聴)
最後に
というわけで、UXリサーチに心理学のスキルを使うことで、インタビューの質が向上しました。
しかし、傾聴していると聞きたいことが山積みになってしまい、時間との戦いになります。
インタビュー時間が1時間は短すぎるといつも思いますが、この限られた時間の中で、最高のインタビューをするのがプロのUXリサーチャーの役割です!
なので、事前準備をしっかりして臨むことが大切だと改めて実感しました。
そして、今後もドンドンUXリサーチに心理学のスキルを使うことで、ユーザーインサイトを明らかにしていきたいと思います!!
というわけで、最後に私が取得したスキルを紹介して終わりにしたいと思います。