マインドフルネスとセルフコンパッションの違い
最近話題の”マインドフルネス”と”セルフコンパッション”の違いについて説明します。
マインドフルネスに関しては、googleがマインドフルネスを取り入れたことで一躍有名になりました。
そして、セルフ・コンパッションも最近よく耳にするようになってきました。
この二つ、似ている気がしますよね!
そうなんですよ!似ているんです!でも、違うんです!
そこで、今回は何が違うのかを説明します。
マインドフルネス
マインドフルネスは、その瞬間の体験をありのままに気づき、受け入れること
そうすることで、ウェル・ビーイング、生産性、集中力などが向上します。
このような効果から、アメリカでは様々な企業が取り入れています。
代表的な企業としてGoogleが人材育成の一環として取り入れたことが有名です。
最近では、トヨタやリクルートなどの日本企業も社員研修などに取り入れています。
このようなマインドフルネスを今回は”判断をしない”と”今に意識を向ける”という点に注目して説明します。
判断をしない
マインドフルネスでは、自分の今の状態を判断しません。
つまり、”良い”、”悪い”とか判断をしないことで、ありのままの自分を受け入れます。
そうすることで、自分の状態や周囲で起こっていることに対して、冷静に客観的に判断できるようになります。
今に意識を向ける
人は、絶えず何かを考えています。
過去のこと、未来のこと、仕事のこと、家族のこと、後悔や不安など。
つまり、脳はは様々な思考をしていてフル稼働状態で脳は疲れてしまいます。
そこで、今、この瞬間のみに集中します。
こうすることで、様々な思考を捨て去り、今に集中することができます。
セルフ・コンパッション
セルフ・コンパッションは、苦しかったり、辛い状況下で、自分を思いやり、労わり、大切にしながら、受け入れること
このセルフ・コンパッションは、”自分に優しく”と”他者との関係性”を中心に説明していきます。
自分に優しく
家族や友人が、悲しんでいたり、傷ついていたら、優しく声をかけ、
”大丈夫、あなただけじゃないよ”、”今回は運が悪かっただけだよ”
などと声をかけて、抱き締めたり、寄り添ったりしませんか?
でも、自分が悲しかったり、傷ついた時は、
“なんて、私はダメなんだろう”、”いつも、失敗する”
と思いますよね。
なぜ、自分には優しくしないのですか?
自己批判をせずに、自分にも家族や友人に対して声をかけるように優しくしましょう。
そして、自分の弱さや、欠点を理解し、受け入れましょう。
これが、セルフ・コンパッションです!
このように、自己批判をせずに、自分に優しくすることで、ポジティブになり、困難な状況を乗り越えやすくなります。
他者との関係性
人は誰でも、何かしらの困難や失敗をしている。人は弱く、欠点があるからこそ人である。
つまり、辛いのは自分だけではない!みんな一緒だ!という感覚が、孤立からあなたを守ってくれます。
そして、他者との繋がりをより一層感じます。
ポジティブ心理学でも、関係性(他者との繋がり)が持続的幸福には必要だと明らかになっています!
他者とのつながりを感じることで、ポジティブで幸福な人生を過ごすことができます。
おまけ
このように、マインドフルネスとセルフ・コンパッションは、確かに違うけど、お互い相性がいいことがわかります。
そこで、ありのままの自分を受け入れるマインドフルネスと自分に優しくするセルフ・コンパッションを組み合わせたものがあります。
それは、”マインドフル・セルフ・コンパッション(MSC)”です。
この、マインドフル・セルフ・コンパッションは、マインドフルネスの基づいてセルフ・コンパッションを高めるためのメソッドです。
まとめ
というわけで、”マインドフルネス”、”セルフ・コンパッション”、”マインドフルネス・セルフ・コンパッション”と説明してきました。
今の自分に必要なものとか、取り入れやすそうなものから取り組んでみてはいかがでしょうか?
ストレス社会を生きる現代人に必須のこれらのスキルを身につけて、ストレスフルな世の中においても、ウェルビーイングに生きましょう!